生産者・ワイナリー紹介

ドメーヌ ヴァンサン・カレム

Domaine Vincent Careme

メーカーサイト: http://vincentcareme.fr/


ドメーヌ ヴァンサン・カレム

ヴァンサンを表現するに「才気溢れる」が最も適切な言葉に思える。ヴーヴレイの地に生まれ1999年に祖先から伝わる小さな区画から自らのワイン造りを始め、現在15haの自社畑からドメーヌ ヴァンサン・カレムを生み出す。同時に未来を担う若手栽培家育成のため彼らのブドウを購入し、ヴーヴレのスパークリングワインのキュヴェTを造る。その一方、南アフリカのワイナリーへの技術指導も5年を数え、何とタイのワイナリーにも技術指導していると聞く。眠る時間があるのかと心配させられるが、多くの仕事を抱えながらその全てに結果を出している。

自社畑はビオロジックによるブドウ栽培を実施。エコセールとAB(アグリカルチャー・ビオロジック)の認定を得ている。ドメーヌでのワインの生産比率はスパークリングワイン60%、スティルワイン40%。

特筆すべきはドメーヌ ヴァンサン・カレムのスパークリングワイン。ビオロジックで育てられたブドウの糖分のみ使い、一切の加糖を行わずスパークリングワインを造り上げている。
ブリュットの場合は自生酵母による1次発酵で残糖分が25g/Lになった時点で一旦、発酵を止めた後にボトリング、2次発酵用の酵母を足して瓶内で発酵を行いスパークリングワインを造る。アンセストラルは更にピュアで1次発酵途中のワインをボトルに入れそのまま瓶内で発酵を継続しスパークリングワインを造る。この場合、SO2無添加で酵母も自生酵母をそのまま使用し、酵母の添加無しにスパークリングワインを造り出している。ただし、自生酵母は低温での発酵が進まないため冬季のセラーでは暖房を入れ15℃程度に室温を保ち発酵を助けている。


ヴァンサンは南アフリカで知り合ったタニアさんと結婚、現在は2人でドメーヌを経営している。キュヴェTのTはタニアさんの頭文字から来ている。