ワインコラム

新緑の季節に「緑のワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)」

日本人が一番好きなワインは、多分ヴィーニョ・ヴェルデでしょう。
コロナ禍で自粛を行う日々、気分的に鬱な状況は続いていますが、日差しの明るさは着実に夏に向かっています。こんな時期にピッタリなのがヴィーニョ・ヴェルデなのです。飲めば心の憂さもスッキリと晴らしてくれそうな、爽快なワインです。

ヴィーニョ・ヴェルデとは

ヴィーニョ・ヴェルデは、今や全世界で愛飲されている、ポルトガルを代表するワインの一つです。ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)とは、直訳すれば「Vinho:ワイン」「Verde:緑」で、「緑のワイン」となります。現在この地の白ワインは大人気で、全生産数の87%は白ワインになっており、新鮮な白ワインの色合いに緑を感じさせるため付いた名前と思われがちですが、50年くらい前まではヴィーニョ・ヴェルデの生産数の半分以上は赤ワインだったのです。

赤ワインも沢山作っていたこの地のワインが、なぜ「緑のワイン」なのでしょうか。諸説ありますが、最も有力な説として、先ずポルトガルでVerdeは緑の意味と若々しいという意味があります。若々しく新鮮な味わいを緑のワインと表現した説と、ヴィーニョ・ヴェルデの産地はポルトガル国内でも最も緑豊かな地域として知られ、イベリア半島衛星写真の左上の緑色の場所がヴィーニョ・ヴェルデの産地、つまり緑豊かな大地のワインという説があります。緑豊かな大地で生まれた、若々しい味わいのワインに与えられた名前が「緑のワイン」と解釈できます。

〔画像〕イベリア半島衛星写真▶

ヴィーニョ・ヴェルデ散策

緑豊かなヴィーニョ・ヴェルデの産地を散策してみましょう。

旅の始まりは、世界遺産の街ポルトから。〔画像1〕

ヴィーニョ・ヴェルデ南部のガタオを造るヴィニョス ボルゲス社の葡萄畑。〔画像2〕

ポルトガル最北端、モンサン・メルガッソのソアリェイロからの景色。青く見えるのはミーニョ川、その向こうはスペインです。〔画像3〕

ソアリェイロは「日当たりの良い場所」を意味します。緑豊かなソアリェイロの葡萄畑。〔画像4〕

リマ川が大西洋にそそぐ丘の上に建つ、サントゥアリオ・デ・サンタ ルジア教会。正に絶景。〔画像5/画像6〕

ヴィーニョ・ヴェルデの味わい

伝統的なヴィーニョ・ヴェルデは、フレッシュな葡萄の味わい、心地よい酸味、そんな味わいを盛り上げるような微発泡が特徴的なワインです。最近はこの地で新たなスタイルのワイン造りも盛んに行われるようになり、伝統的なスタイルに加えて、熟成可能な白ワインを造る生産者も多くなってきました。

いずれのスタイルもヴィーニョ・ヴェルデの特徴、爽やかな味わいは共通しています。

現在のヴィーニョ・ヴェルデは、その味わいから3つのタイプに分けられます。

①最もスタンダードなヴィーニョ・ヴェルデ
微発泡性で新鮮で爽やか、軽やかなヴィーニョ・ヴェルデのスタンダード。ガタオ ヴィーニョ・ヴェルデツインヴァインズV ヴィーニョ・ヴェルデがこの部類です。

②微発泡性はなく、通常の白ワインとして楽しむことが出来るタイプ
心地よい酸味、柑橘系を思わせる味わいは、ヴィーニョ・ヴェルデの特徴を表現している。ソアリェイロのアロがこの分類のワインです。

③アルヴァリーニョ種で造られたヴィーニョ・ヴェルデ
発泡性は無く、熟成も可能な白ワイン。柑橘系、トロピカルフルーツなどの豊かなアロマは、世界中で大人気のワインです。ソアリェイロはアルヴァリーニョワインのトップメーカーとして高く評価されています。

変わり種、ニーポートのナット・クール ホワイト。発酵が終わる前にボトル内に入れて、ボトル内で僅かに発酵させたため、濁り酒の様になっています。実にナチュラルな微発泡性の濁りワインです。


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