生産者・ワイナリー紹介

レ・ヴィーニュ・ドゥ・パラディ(レ・ヴァン・デュ・レマン)

Les Vignes de Paradis (Les Vins du Leman)

メーカーサイト: https://www.les-vignes-de-paradis.fr/

レ・ヴィーニュ・ドゥ・パラディ(レ・ヴァン・デュ・レマン)

2008年、レマン湖畔のフランス・スイス国境近くバレゾンにドミニク・ルカによって設立されたドメーヌ。現在、レマン湖南に位置するオート・サヴォワ県のクレピーAC周辺に8ha、そしてブルゴーニュのポマール周辺に2.5ha、計10.5haを所有している。70年代終頃からドミニクの祖父母は既にボルドー液と硫黄のみを用いた栽培を行っており、彼の叔父も祖父母と同じ栽培法を採っており、80年代初めであってもトラクターさえ使用していなかったという。家族とワイン造りを行っていたが、自身の理想を具現化できるようドメーヌを興すことを決心。 2008年、Ballaisonに1.06haのシャスラが植えられた区画 « Le Paradis » を取得し、Domaine Les Vignes de Paradisを設立。 2014年、8.5haの地所を取得し、別組織となるLes Vins du Lémanを設立。(Les Vins du Lémanは現在14ha。現在ビオディナミに転換中)

栽培にはビオディナミを採用。(認証は受けていない) 収量を低く抑えるため厳しく摘芽を行い、2012年からはブドウの成熟度をより高めるためブドウ樹の頭頂部(apexと呼ばれる箇所)の剪定・切除は行わず、そのままとしている。タンクには、一般的に使用されるステンレスタンクはそこに発生する電磁気の影響を失くすため使用せず、セメントやグラスファイバーなどが用いられている。発酵・熟成にはブドウやワインに合わせて、228Lのバリック、400〜600Lのドゥミ・ミュイ、250Lのアンフォラ、650Lの卵形セメントタンク、ピラミッド形セメントタンクを使い分ける。熟成は発酵終了後の冬から春にかけてとなっており、熟成時には「豊かさは得られるものの焦点がブレる」としてバトナージュは行わず、「ワインの曇りをとる」目的で軽くフィルターをかける。瓶詰め時に、一部のキュヴェを除き極少量のSO2を添加。